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人気ラーメン屋で並びながら考えたラーメン屋の経済学

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会社の近くの人気のラーメン屋に久々に行ってみました。
1年ちょっとぶりかなぁ。

そこのラーメン屋は駅からもかなり離れていて、特に人通りが多くない住宅地の中にあるにもかかわらず、行列ができるほどの人気店で、毎回30分程度は並びます。
おいしいので、もっと行きたいんですが、営業時間は11時から2時までで、昼休みに行っても並ぶ必要があるので、昼休み時間内に、会社に戻ってこれないんです。
この土曜日は、久々の休日出勤で、午後から出勤なので、そのラーメン屋に行きました。

で、毎度のごとく30分ほど並んでいたわけですが、そのときに、営業時間が1日3時間だということが気になりました。

それで、生活成り立つの?

成り立つなら、自分の時間を持てて、すごくいい生活ですよね。
短時間で稼いで、後は好きなように時間を過ごす。
なんて、素敵な生活なんでしょう。
理想ですよね。

そこから、並んでいる間に色々と掘り下げて考えてみました。
そのラーメン屋は、こじんまりとしたラーメン屋で、決して席数は多くありません。
せいぜい、14、15席くらいでしょうか。
でも、開店中は常に満席っぽいです。待ち行列ができているくらいですから。

おそらくですが、自宅兼店舗で営業されていて、夫婦で営業されているようです。
冒頭でも書きましたが駅からは遠く、特に好立地ではないので、場所代に大きなコストはかかっていなさそうです。

営業時間は3時間でも、スープの仕込み、麺の生産、店内の掃除、チャーシューの仕込み、売り上げの計算などがあるので、労働時間としては、営業時間の倍の6時間くらいになってしまうかもしれませんね。

仮に、15席、一人あたり20分、平均一人から800円の売り上げがあるとすると、1日あたり客は3時間で135人、108000円の売り上げになります。
そのラーメン屋は週に1日休店しているので、月26日開店とすると、1ヵ月280万円くらいの売り上げになります。

ラーメン屋の原価は3割くらい(人件費除く)のようなので、利益は196万円になります。
もちろんそこから、場所代や光熱費も必要ですが、夫婦2人の1ヵ月の利益としては十分な気がします。

上でも書きましたが、駅前でもないですし、栄えているところでもないので、場所代は高くないはずです。
自宅兼店舗なら、なおさらです。
その栄えていないところで、お店を維持できるってものすごい強みだと思うんです。
栄えていないってことは、競合する店舗も少ないし、今後も現れる確率が低いってことじゃないですか。

一旦人気の商品を開発できると、わざわざ高価で良い立地を選ぶ必要はなく、むしろ安価で良くない立地で営業することで、高い利益を叩き出せるんだなと改めて考え直させられました。
食品の場合、一度人気の味を確立してしまうと、事業を拡大しようとしない限りは、特に開発をしなくても利益を発生させ続けることができるのは良いですね。

毎日完売状態だと、在庫リスクもほとんどないのも良いと思いました。
つまり損失発生のリスクが小さいビジネスということになりますね。
毎月の収入の見積りも容易ですね。

列に並ばないと食べることができないということは、近所の人でも頻繁にはそのお店のラーメンを食べるのは難しいですよね。
ということは、なかなか飽きられないってことですね。
供給量を制限することで、ビジネスチャンスを失っているのではなく、人気状態を継続させている効果を生み出していそうです。

色々とうまくできてるなーと感心。

お客さんの多い場所に店舗を出すのではなく、お客さんの方から足を運んでくれるというのは、ものすごく強いことですよね。
ブランドを高めるってことはビジネスにとって、ものすごく大事ですよね。


私の結論:常に行列ができるラーメン屋は、営業時間3時間でも軽く十分な生計費を稼いでいる。


調べてみるとこんな本もあるようですね。
今度読んでみようかな。

ラーメンの経済学 (角川oneテーマ21)

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中小企業は行列のできるラーメン屋を目指せ!

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