年明けから、連日、大幅な株安が続いています。
数日で、日経平均3000円以上も下げました。
この株安の原因はいくつかあると思いますが、主に、中国の景気減速懸念と原油価格の暴落と言われています。
最近では、1バレル30ドルを切ることもしばしばあります。
数年前まで、石油が高騰して、ガソリンも1リットル200円程度になって困っていた時期も記憶に新しいですよね。
2008年ごろは、1バレル130ドル以上で取引されていました。
3、4年前まで1バレル100ドル以上。
それが、今では、30ドル以下なのですから、いかに激しい暴落かですよね。
これって、他のものに例えると、
首都圏の新築一戸建てが1000万円以下で買えてしまったり、
ハワイ旅行が宿泊付きで3万円くらいで行けたり、
吉野家の牛丼並みが100円で食べれたり、
くらいのインパクトですね。
で、なんで、原油価格が値下がりし続けているかというと、
他にも産油国関係の様々な事情が複雑に絡まりあっているのでしょうけど、端的に言うと、シェールガス革命で、供給が増えたのと中国の景気減速で需要が減ってきているからだそうです。(ご存知の方も多いとは思います)
これまで、二酸化炭素排出による温暖化を緩和するために、世界中で省エネに取り組んできました。
なので、石油の消費が減るのは歓迎すべきことなのですが、石油の需要が減ると産油国の景気が冷え込み、それが世界経済に波及してしまう悩ましい構図があります。
身近な例でも、最近、ガソリンスタンド減ってきていませんか?燃費のいい車が増えてきたせいなんじゃないかなと思っています。
景気を上げるには、石油の需要を高める必要がある
石油の消費が増えると、温暖化が進む
温暖化が進むと大災害が増えたり、災害以外でも被害を受ける人が多くなる
結局、一方で、省エネの努力をしながら、一方では、景気を高めて、石油の消費を上げようとする
何か違和感や矛盾のようなものを感じませんか?
シェールガス革命によって、当面は、石油の枯渇の心配をする必要がなくなりました。
シェールガス革命の技術は、すばらしいです!
ですが、もしかすると、この技術によって、石油以外のクリーンエネルギーの技術革命を遅らせることになるかもしれませんね。
温暖化ガスを削減しないといけないのに、温暖化ガスをどんどんに生み出すことを助長してしまう技術を開発してしまう。。。
これも違和感や矛盾のようなものを感じてしまいます。
最近、何十年に一度の気象や災害が多くないですか?
つい先日も沖縄本島で観測史上初のみぞれが降りました。
大雪、大雨、超大型台風、竜巻の増加、海流の変化など、あまりに頻繁に発生しすぎて、誰もがもはやそれらが偶然重なっているようには思っていないと思います。
人類や他の生物が、地球上で持続していくためには、地球環境を守ることを最優先すべきですよね。
地球温暖化については、もはや、クリティカルな域に達してきていると思いますので、経済を優先させて、温暖化ガスをじゃんじゃん増やすようなしてはいけないと思っています。
石油に頼る経済は、持続不可能ですね。
ここのところの世界経済はオイルマネーに支えられていたのかもしれないですが、この構造を変えなければいけないタイミングなのかもしれませんね。